こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
10月16日に経営継続補助金の1次の採択の通知が公表になりました。
7月29日に1次の申請が締め切られたので、採択通知まで約2か月半もかかりました。
1次の採択が出る前から2次申請の募集があるとのアナウンスがあった通り、公表から直ぐに2次募集の受付がスタートしました。
2次募集の内容や1次募集の採択の詳細はこちらのホームページから詳細をご確認ください。
今回は1次の採択通知の結果を受けて2次募集はどのようにすれば良いのか自分なりに考えてみました。
1次募集の採択率は?
1次の募集の申請数は80,889件、採択数は68,292件。採択率は84.4%。
正直な感想は、思った以上の採択率でびっくりしました。補助の金額の上限が150万円というのもあったのかもしれませんが、ここまで通るとは農業機械メーカーさんや農機具屋さんは思っていなかったのではないでしょうか?
2次募集の内容は?
まず補助金の対象者や補助金額等ですが、これは1次募集の時と変わりありません。
1次募集の内容については以前まとめたので下記の記事をご参照ください。
受付期間は?
2次募集の受付期間の開始日は10月19日(月)、受付終了日は11月19日(木)(当日消印有効)となっています。
正し、各支援機関毎の相談等の受付期間は上記期間より短いはずですのでお近くの支援機関に必ず確認して下さい。
1次募集からの変更点は?
大きな変更点は事業実地期間が令和3年2月28日まで期間が伸びた事です。1次の採択が遅れてしまったので当然ですね。
ただ農業機械の納品、支払いも2月28日までに完了しなければならないので、2次の採択通知の時期によっては、期間が短すぎる気がします。
2次募集で採択確率が高い農業機械は?
1次募集の採択内容を確認したところ、採択率の高い農業機械、採択率の低い農業機械がハッキリと分かれています。自分で確認できる範囲ではありますが、まとめてみました。
尚、採択者の一覧はホームページで確認できるので気になる方は下記のリンクからお調べ下さい。
1次募集機種別採択不採択表
ざっくりと◎、〇、▲、✖で採択率の評価をしてみました。記号の意味は下の表を参照下さい。
他にも採択された機種はあると思いますが、特に目についた機種をピックアップして評価してみました。
1次募集機種別採択雑感
◎は予想通り農業用ドローンが入っています。
理由はドローンの導入により省力化、防除等で3密を防ぐという事がとても解りやすく伝わります。私の確認できる範囲では1次募集の採択率は100%でした。
そして同列にフレコンスケールも入ってきています。
メーカーによってフレコンスケールやフレコンハイパーなど呼び名は様々ですが、要はお米の計量を30㎏ではなく1トンで計量する為の機械です。
人力で1トンバックを動かすのは大変ですので、基本的にフォークリフトを使用して作業します。
この機械も今まで人手を使って30㎏で袋詰めしていたお米を1トンで出荷する事が出来る為、省力化、3密回避になりますね。こちらも確認できる範囲で採択率100%でした。
〇はフレコンで使用するフォークリフトが入ります。フレコン以外でも春の播種の土入れや育苗の苗箱運搬など春も秋も大活躍しますね。
他にはオフセットモアや意外にもスパイダーモアなどの自走式草刈機、最近導入が進んでいる籾殻を運搬して散布する機械、近年話題の直進アシスト付き(GPS)田植機が入りました。
▲はトラクターやコンバインです。こちらは採択された案件もちらほらあったようですが、単純な入替では不採択になるはずです。
トラクターであれば、草刈機を付けたいとか籾殻散布機を付けたいなど何かとセットにしなければ採択されるのは難しいはずです。
コンバインはどうやって採択されたのか不明ですが、4条刈から6条刈に入替えたり、食味センサーやKSASなどの導入の為に入替えというような理由を付ければ採択されるのかもしれません。
乾燥機は1次募集ではほぼ不採択でしたが、現在所有している乾燥機の増枠であれば採択されていました。増枠だけでは補助金額が少額になるので、他の農業機械もセットで申請するのが賢明かと思います。
✖は軽トラックです。申請数もかなりの数がありましたが、私が確認できる範囲では採択率0%でした。もしかしたらドローンの運搬専用に購入したいという理由であれば採択されるかもしれません。ただこれは他に申請する物が無い場合に限ります。
2次募集に向けての注意点
補助金の総額は200億円。1次募集の採択金額は多く見積もっても80億円には届かない位だろうと思います。
1次の結果を受け2次募集は申請数が増えるはずですが、補助金の金額を考えれば1次で採択された案件は2次でも採択される事は間違いないはずです。
ただ、1番の注意点は申請した機械が2月28日までに納品、支払いが完了するのか?という事です。各社増産に努めていると聞いていますが、このコロナ禍で思うように生産が出来るのか非常に不安です。
某メーカーのオフセットモアは現時点で発注しても納期は1月末頃との回答が出ています。公募要領には納期が間に合わない場合は検討すると記載してありますが、具体的な内容は未だ発表されていないのであてに出来ません。
資金に余裕のある方は見切り発車でも申請する農業機械の発注を済ませておいた方が無難です。
まとめ
今回の補助金は思った以上にバラマキだったようです。通りやすかったようです。これは流石に不採択だろうと思っていた案件も、問題なく採択されていました。
補助金額の上限が低い事もあるのと思いますが、採択されやすさは以前あったアグリシードリースの時の様です。少しでも購入を検討している農業機械があれば今回の経営継続補助金は申請しなければ勿体ないと思います。
補助金を上手に利用して現在の厳しい状況を乗り越えて頂きたいと思います。