こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
稲刈り作業も終盤戦に差し掛かってきている地域が多いのではないでしょうか。
今年は異常な猛暑に見舞われ早い時期からお米の品質が心配されていましたが、皆様の地域ではどのような状況でしょうか?
猛暑もですが、雨が降らないことによる水不足が一番の問題だったと思います。私の地区では立派なダムがあるため、ダム近辺の水田はそれ程困った様子は無かったのですが、ダムより上の山間部やもっと下のほうの平野部では稲が枯れてしまうなどの被害が出ていました。
全国的なお米の品質は?
今現在ニュース等を調べてみてもはっきりとした情報は解りませんが、新潟県は特に猛暑日も多かった為等級比率は悪い傾向にあるようです。
UX新潟テレビ21 | 新米の品質検査各地で猛暑の影響色濃く上越市でも「3等米、よくて2等米」【新潟】
コシヒカリは高温に比較的強い品種ではありますが、今年の異常な暑さや水不足が影響して米が白く濁る白未熟米が多くなっています。
逆に北海道のゆめぴりかは例年よりも出来が良いとか
「気温高く、平年より良い出来」2023年の北海道米 鈴木北海道知事も"黄金色"水田で稲刈り 北海道奈井江町で消費拡大PR(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
ゆめぴりかは北海道を代表する特A米なので今年の出来がどうなるのかは大変気になりますね。
お米の収穫量は多い?少ない?
意外な事に私の担当している地区ではお米の収穫量は全体的に昨年より多いとの事でした。特にお餅用やお酒用の品種はかなり多く、コシヒカリなどのうるち米も例年以上に収量があったそうです。
更に、選別機にかけて出てくるいわゆる『くず米』も、とても少ないとの事です。
品質も悪く、収穫量も悪いという状況では無さそうなので最悪の状況は免れたのかなと思いました。
品質を向上するには?
適切な時期での田植えや収穫、適期防除や肥料散布は基本ですが今年のような異常な気象では完璧に生育していたとしても限界があります。
ですので、最終的に出荷するお米の品質を上げるのであれば『色彩選別機』で選別するという手段があります。
上の写真はサタケのSGSシリーズの新型です。何だか近未来的な感じですね(笑)
色彩選別機については後日記事にしようと思うので簡単に説明すると、通常の選別機では取り切れない着色米や未熟米をカメラを使い判別しエアーで1粒単位でお米を選別する事が出来る機械です。
一昔前はお米屋さんにしか無いような大変高価な物でしたが、今は一般の農家さんにも普及出来る価格になっています。(それでも十分高いですが)
色彩選別機を使えば、その分出荷量は減ってしまいますが品質は劇的に向上する事は間違いありません。
まとめ
今回は近況報告も含めた記事でした。今年のような猛暑は数年に一度なのか、それともこれが当たり前になってしまうのか。
いずれにしろ私達農機具や農家さん達には出来ることは限られているので、国をあげての高温に強い米への品種改良や新品種開発、きちんとした水利の確保が出来るインフラ整備、そして一番は農業機械の更新や増車に前向きになれるような補助事業を行ってほしいと切に願っています。