こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
引き続きの令和3年度農林水産関係補正予算の記事になります。
今回は
22.麦・大豆収益性・生産性向上プロジェクト
について記事にしたいと思います。
今回も水田から麦、大豆への転作が目的
前回同様今回も水田からの転作が目的となっています。
22.麦・大豆収益性・生産性向上プロジェクト
こちらの補助事業は毎年行われている事業です。事業目標が平成30年→令和12年と記載してあるので、その期間は行われているのではないでしょうか。
令和3年度の予算額は32.5億円。こちらも22-1と22-2に分かれています。
22-1 麦・大豆等水田農業の生産体制強化 21.5億円
22-2 需要に応える供給の実現と国産使用拡大 11億円
22-1から見ていきます。
22-1 麦・大豆等水田農業の生産体制強化
麦・大豆等水田農業の生産体制強化には21.5億円の予算が組まれています。
内容は①団地化の推進と②営農技術の新規導入と併せて③農業支援サービス等も活用した省力化の推進を支援するとの事。
①団地化の推進とは1生産者が近くの他の生産者と共同で麦や大豆の生産に取り組む事だと思います。図では話し合い等の必要経費とありますが、話し合いの費用と言ってもどれを指していいるのか私にはいまいちピンときません。資料代や飲食代でしょうか。
②営農技術の新規導入はどこまでが対象化不明ですが、水田から畑地化する為には色々と技術がいると思います。特に重要なのが排水関係だと思いますので、そういった排水対策の営農技術も補助対象ではないかと考えます。
③省力化の推進が一番のメインではないかと思います。省力化という事ですので機械の新規導入や更新が補助対象となります。施設も対象なので、大豆の乾燥施設なども対象になるのではないでしょうか?こちらの補助上限は1/2となっているので注意が必要です。
22-2 需要に応える供給の実現と国産使用拡大
需要に応える供給の実現と国産使用拡大には11億円の予算が組まれています。
こちらは実需者(業者)の方がメインとなっています。内訳がそして3つに分かれています。細かい内訳は下記の通り。
① 麦・大豆保管施設整備事業 900百万円
② 麦類供給円滑化推進事業 132百万円
③ 麦・大豆利用拡大推進事業 69百万円
①と②は集荷した物を保管したり、加工したりする施設の整備等の補助になっています。③は消費拡大の為の商品開発などの補助事業となっています。
申請等はこちらからどうぞ
申請等は上記リンクから詳細を確認して下さい。すでに受付は始まっていると思われる為、お近くの窓口までご確認下さい。
まとめ
今回で令和3年度農林水産関係補正予算については終了にします。後日変更等が解った際は追記していきます。
数年前まで減反調整が行われていた際、大豆を代わりに作付するのが主流でした。その当時補助金を使い大豆用の農業機械を導入した農家の方が沢山おられました。私の地区でもまだ大豆の作付けを行っている農家さんはいらっしゃいますが、年々減少傾向にあります。
減少した理由は水田を畑地化にするにはやはり排水の問題が一番ではないでしょうか。大豆を植えたけど大雨で全滅してしまったという話はしょっちゅう聞いていました。
更に、中間の除草もとても大変です。畝間の除草を人力で行うのは相当な負担になります。それだけ手を掛けても収穫した大豆の等級はほぼ3等ではモチベーションも上がりません。
しかし、近年は米価とは逆に麦や大豆の市場価格は上昇傾向にあります。大豆に至ってはこれから代替肉の登場により消費量の上昇が期待されます。麦の収穫はお米の刈取で使っているコンバインで可能ですが、大豆に関しては別のコンバインが必要になります。
一から農業機械を揃えて始めるのは大変ですので、こういった補助事業をお使いになりローリスクで始めるのが良いのではないでしょうか。