こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
前回の『二面刈り編』に続き今回は『斜面刈り編』のおすすめ3選をご紹介します。
法面(斜面)草刈機とは?
法面(斜面)草刈機は車輪が4輪4WDが一般的で傾斜のある法面でも転倒する事無く草刈り作業が出来るタイプの事です。ハンドルも伸ばす事で、あぜの上面を歩きながら法面の草刈りが出来る点も優れています。
各メーカーラインナップ
ラインナップ比較表
二社のラインナップを表で比較します。
クボタ(斎藤農機)が5種類、オーレックは3種類になっています。
SGCシリーズは斎藤農機製ですがクボタの方が解りやすい為、クボタでの型式のGCシリーズ表記にさせてもらいます。
二社の違いは?
一番の違いは車輪の形状です。クボタはリブとラグで滑りを止めますが、オーレックはスパイクの形状になっている為、斜面にがっちりと食い込みます。
客観的に見てもスパイクの方が滑りにくいのは間違いありませんね。ただ、スパイク車輪だと道路などコンクリートの上を走らせると減りやすいのはデメリットになるかと思います。
オーレックの斜面草刈機でもSP301Aはスパイク形状では無いので注意が必要です。
それではおすすめ斜面草刈機をランキングでご紹介!
法面草刈機より機種が少ない為、1~3位のランキングになります。
おすすめの斜面草刈機はこれだ!
第3位 クボタ『GC-K300D』
第3位はクボタの『GC-K300D』です。
おすすめポイントは総重量26㎏と他機種を圧倒する軽さです。
刈幅は300㎜と斜面草刈機の中でも一番狭い機種になっています。
更にハンドル折りたたみ機構によりコンパクトに持ち運びが可能です。
カタログにはホビー(耕作面積の少ない)農家向けと記載してある通り女性の方や斜面草刈機を初めて使う方におすすめです。
第2位 クボタ『GC-M500』
第2位はクボタの『GC-M500』です。
プロ農家向けと銘をうっているだけあって高馬力、高耐久モデルになっています。
更には、マスターモードと呼ばれる機能も搭載されていて、手元のスイッチを切り替えるだけで回転数の上限を切り替える事が出来ます。
ちょっと長い草が有る場所ではスイッチをオンにすればエンジンが6700rpmまで回転が上がる為、スムーズな作業も可能です。
ただ一番のネックは小売価格が税込374,000円と高額なところです。耐久性があるので他の機種に比べれば長持ちするとは思いますが購入には中々勇気のいる金額かもしれません(汗)
値段は気にしないからとにかく作業能率が良い機種が欲しい!という方におすすめです。
第1位 オーレック『SP853』
第1位はオーレックの『SP853』です。やまびこの型式だと『AZ853』が同等型式になります。
2023年にモデルチェンジされSP852からSP853に変わりました。一番の変更点は前後進各4段変速になった事です。
4段変速になった事により、最高車速が前モデルより15%アップしました。自分の圃場にあった車速も選びやすくなったのはとても良い事ですね。
更にタイヤも前モデルより大きくなった事で安定感も増し格段に走行性能が上がっています。前モデルではタイヤのスパイクが減ってしまったり、穴が開いてしまう事が多かったのですが今回の変更でそういった症状も緩和されるはずです。
そして、エンジンもGEH801からGEH802へマイナーチェンジしました。GEH801になってからは多少改善はされましたが、本当にエンジントラブルの絶えない法面草刈機でした。もうショートブロックのエンジンを何十台と組み替えたか解りません(泣)
今回GEH802になった事で、耐熱性と耐久性が更に向上されたようでもう整備士を泣かせる事も少なくなるのではないかと期待しています。
以上の変更点を踏まえSP853に変わった事で更に使いやすい草刈機になったのではないでしょうか。排気量も法面草刈機で一番大きく、小売価格もGC-M500よりは抑えてあるので法面草刈機の中で一番コストパフォーマンスが良い機種だと思います。
まとめ
今回は法面草刈機のおすすめ商品をご紹介しました。畦畔草刈機と法面草刈機どちらか一台だけ欲しいという方は法面草刈機をおすすめします。両方持つのがベストですが汎用性を考えると法面草刈機の方が上ではないでしょうか。
法面草刈機は2サイクルエンジンなので燃費は悪いのですが、それ以上のメリットがあるはずですので購入を迷っている方は今回ご紹介の3機種から選んでいただければ後悔する事は無いはずです。