こんにちは!整備士のRedT(@RedT41921)です。
気が付けばもう12月です。社会人になってからというもの、1年があっという間過ぎて時々恐ろしくなります。
気温の低い日が多くなり、雪がちらつく日が増えてきました。昨年は暖冬でしたが今年の冬はどうなるのでしょうか?
余り降って欲しくはありませんが、降ってくれないと農機具屋的には除雪機がサッパリ売れなくなるので適度に降ってくれると有り難いところです(笑)
いつ雪が降ってきても良いように除雪機をお持ちの方は事前に作動確認や簡単なメンテナンスをしておきましょう。
そこで今回はシェアNo1のホンダの除雪機の簡単な整備の手引きを数回に分けて解説していきたいと思います。
第1回目は現行モデルのエンジンオイル交換の手引きになります。
モデルは現行モデルのHSM1380iです。
HSM1380iはホンダのハイブリッド除雪機で最も売れ筋の機種になります。
詳しい仕様などはこちらのリンクからご確認ください。
ホンダの現行モデルと旧モデルのエンジンオイル交換の手順の一番の違いは
外装カバーを外すか外さないかです。
現行モデルの全型式は外装カバーを外すことなくエンジンオイル交換が可能です。(旧モデルも型式によっては外さずに交換できます)
それでは順を追って解説していきます。
用意するもの
- ガソリン用エンジンオイル
- オイルジョッキ
- オイルパン(廃油オイル受け)
- ボックスレンチ+エクステンション
- メガネレンチorスパナ
ステップ1 ドレンボルトと給油口を確認
現行モデルなので外装カバーは外さずにエンジンオイル交換を行います。
右の側面から見た写真です。赤丸がエンジンオイルのドレンボルト、青丸が給油口です。給油口のキャップはオイルゲージと一体になっています。
ステップ2 ドレンボルトを外す
除雪機のドレンボルトはクローラ近辺にある為、メガネレンチでは場所が悪く上手く緩めることが出来ないのでボックスレンチにエクステンションを取り付けて外します。ボルトの頭は10㎜です。
写真ではドレンボルトが見にくい為、外装カバーを取り外して撮影しています。実際の交換は何度も言いますが外す必要はありません。
ドレンボルトが緩んだら外さずにしておきます。
ホンダの除雪機は全体がコンパクトに出来ているのでエンジンの下にオイルパンを置くのが難しくなっています。その為、私の工場ではこの様な工具を使っています。
工具と言っても特別なものでは無く農業用のビニールハウスの部材の一部を切って使用しています。廃油が流れるように硬めのダンボールなどで作っていただいても良いかと思います。
上手く設置出来たらドレンボルトを外して廃油しましょう。
このレールを使えば床にこぼすことなく簡単に廃油が可能です。
ステップ3 ガソリン用エンジンオイルを給油する
エンジンオイルが抜けきったら新しいエンジンオイルを給油しましょう。
ホンダの除雪機はディーゼルエンジンは無いのでガソリン用のエンジンオイルもしくは兼用のエンジンオイルを使用しましょう。HSM1380iのエンジンオイルの量は約1.5ℓです。
オイルを給油したらゲージで確認しましょう。ネジ式のキャップオイルゲージ一体型のオイル量の見方はオイルキャップのネジを締めず押し当てた状態で計測します。
上の写真の赤線部分までオイルが付いていればオイル量は大丈夫です。
既定のオイル量が確認できたらドレンボルトやキャップをキチンと締めたか確認してエンジンオイル交換は終了になります。
まとめ
除雪機のエンジンオイルの交換の目安は2年に1回は行うようにしましょう。量もそれ程入らないので毎年交換している方もいらっしゃいます。
現行モデルの除雪機であればエンジンオイル交換は簡単に行えるので今回の手引きを参考にしながら是非チャレンジしてみて下さい。
次回は旧モデルのエンジンオイル交換の手引きをしていきたいと思います。